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Uber Eatsを月10回使っていた頃の話
去年の夏、クレジットカードの明細を見て固まった。Uber Eatsの請求が1ヶ月で34,500円になっていた。
「そんなに使ってないつもりだったのに」と思って履歴を確認したら、月11回注文していた。1回あたりの平均が3,136円。普通の定食が1,200〜1,500円のところ、それが倍以上の価格になっていた理由は全て「各種手数料」だった。
Uber Eatsで知らないうちにかかっていたコスト
1回の注文の内訳を実際のレシートで確認した。例えばラーメンを1杯注文したときの明細:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ラーメン(商品本体) | 1,050円 |
| 配送手数料 | 390円 |
| サービス料 | 84円 |
| 小計合計 | 1,524円 |
1,050円のラーメンが届くまでに450円の手数料がかかっていた。手数料率で言うと43%。これが「ちょっとした昼飯に」「疲れて料理したくないから」という感覚で月11回続いた結果が34,500円だった。
月のコストをさらに分解すると
月11回の内訳を分析した。
- 夜の食事(疲れて料理が面倒な平日):7回
- 休日の昼(外出が面倒な日):3回
- 深夜の追加注文(お腹が空いて再注文):1回
「疲れて料理が面倒」という理由が70%だった。要するに、自炊のハードルが高くなる状況でUber Eatsのアプリが手近にあると、反射的に注文してしまっていた。
自炊に切り替えるきっかけになった計算
34,500円という金額を見た日の夜、Excelで年間のUber Eats費用を計算してみた。
- 月平均:34,500円(繁忙期は+5,000〜8,000円)
- 年間推計:約45万円
45万円。1年分の食費(Uber Eats分だけ)が45万円。これを見たとき、「さすがにこれは無駄だ」という気持ちになった。
同時に、自炊した場合のコストを調べた。同じ内容の食事を自炊でまかなったとして:
| 比較項目 | Uber Eats(月11回) | 自炊相当(月11食) |
|---|---|---|
| 食材費目安 | − | 5,000〜7,000円 |
| 手数料・サービス料 | 約4,900円 | 0円 |
| 合計コスト | 34,500円 | 6,000〜8,000円 |
| 差額(月) | 約26,000〜28,000円 | |
自炊に切り替えれば月2.6〜2.8万円、年間30万円以上が節約できる計算だった。
でも「自炊に切り替える」が難しい本当の理由
この計算をして「じゃあ自炊に切り替えよう」とすぐ実行できればよかったが、そうはならなかった。なぜUber Eatsを使っていたかというと、「疲れた平日に料理するのが辛い」という現実の問題があったから。
スーパーに寄る時間がない、食材を買っても使い切れずに腐らせる、献立を考えるのが面倒、鍋や包丁を洗う気力がない。これらは「意識が低い」のではなく、仕事が終わった後の現実的な問題だった。
「じゃあどうやって自炊にシフトしたか」を正直に書く。
食材宅配サービスへの移行が突破口になった
自炊のハードルを下げるために試したのが、食材宅配サービスのミールキットだった。
最初に試したのはオイシックスの「Kit Oisix」。材料が全部切ってある状態で届いて、調理時間15〜20分で2品が作れる。「料理をする」という行為のうち、一番面倒な「献立を考える」「食材を買う」「野菜を切る」という工程が全部省略できた。
残る作業は「炒める・煮る・盛り付ける」だけ。これなら疲れた平日でもできると気づいた。
ミールキットのコスト
オイシックスのKit Oisixは2人用で1セット1,200〜1,600円。これを週3〜4回使って、それ以外の夜は冷凍食品や卵かけご飯などのシンプル自炊にした。
1ヶ月の食費の変化:
- Uber Eats時代:34,500円(月11回)
- 移行後(ミールキット+自炊):15,000〜18,000円
- 節約額:毎月16,000〜19,000円
完全に自炊で揃えるより割高だが、「Uber Eatsをやめる」という目標に対しては十分な結果が出た。
Uber Eatsをやめて変わったこと(思わぬ効果)
体重が2kg落ちた
Uber Eatsを使っていたときはカロリーを全く気にせず、ラーメン・唐揚げ・ガパオライスなどを頼んでいた。ミールキットは野菜が多く、塩分・カロリーが抑えられているものが多い。3ヶ月で体重が2.3kg落ちた。意識して運動したわけではなく、食事だけが変わった。
「冷蔵庫が空」という状態がなくなった
宅配で食材が届くようになると、常に何かしら食材がある状態になった。「家に何もないからUber Eats」というシチュエーション自体がなくなった。
料理の苦手意識が少し薄れた
ミールキットで「手順通りに作ると美味しい料理ができる」という成功体験が積み重なった。4ヶ月後、ミールキットなしで自分で献立を考えて作れるようになっていた。最初の「自炊の壁」を下げるための補助輪として、ミールキットは非常に有効だった。
Uber Eatsに使っていた月35,000円の内訳を見直す
Uber Eatsをやめた後、そのお金がどこに行ったかを整理した。
| 用途 | 月額 |
|---|---|
| 食材宅配(ミールキット+食材) | 18,000円 |
| スーパーでの買い足し | 5,000円 |
| 貯金・投資 | 12,000円 |
毎月12,000円が貯金に回るようになった。年間144,000円。この数字は意識しないとなんとなく消えてしまっていた金額だ。
今もUber Eatsを使うか?
完全にやめたかというと、そうではない。月に1〜2回は使う。疲弊した週の金曜夜、特別な日の夕飯、体調が悪いときなど「本当に無理なとき」限定にした。
「Uber Eatsは使ってはいけない」ではなく「月2回以内という上限を決める」というルールにした。月2回なら、配送手数料込みで月3,000〜4,000円。以前の34,500円と比べると10分の1以下になった。
まとめ:食費を年30万円節約した方法
- Uber Eatsの明細を全部確認して実際の金額を把握した
- 「なぜUber Eatsを使うのか」の根本原因(疲れた平日・食材不足)を特定した
- 根本原因を解決するために食材宅配のミールキットを導入した
- Uber Eatsは「月2回以内」という上限を設けた
「意識を高く持て」とか「節制しろ」ではなく、「面倒なことを省略できる別の手段」を先に用意することが切り替えの鍵だった。仕組みで解決した、という感覚がある。
月35,000円という数字を見て初めて「これはおかしい」と気づいた。定期的に出費の明細を見ることが、無意識の浪費を発見する一番簡単な方法だと今は思っている。
